『国際家具デザインコンペティション旭川』(IFDA)とは?
2021.11.26 読み物旭川家具のWOWは、「国際家具デザインコンペティション旭川」(IFDA)のコンペティションで受賞した作品を実際に製品化しております。
では、IFDAとは一体どんなイベントなのでしょうか。
海外から高い評価を受けている『国際家具デザインコンペティション旭川』(IFDA)
IDFAは1990年から3年に一度開催されている、家具産地 旭川を世界に発信すると共に親密に国際交流を図るイベントです。
この30年で世界のデザイナーに注目されるコンペに成長し、この舞台で評価されることは世界へのデビューに繋がることが約束されます。
とくに「国際家具デザインコンペティション旭川」はIDFAの核となるイベントで、これまで木製家具デザインの未来を示す役割を担って、これまであらゆる美しい製品を世に送りだしてきました。
時を重ねるごとに、使い込まれ美しくなり愛され続けるデザインが求められます。
コンペティションで受賞したデザイナーの作品をWOWが製品化
現在、旭川家具のWOWは、「国際家具デザインコンペティション旭川」で受賞した次の2作品を製品化しています。
【ゴールドリーフ賞】「SORAHE」(ソラヘ)【2005年】
デザイナー:桐本 隆士
講評
テープ(面ファスナー)を用いるという、家具としては革命的な作り方を採用した、たいへんユニークなものが誕生したと思う。新しいものを作ることにチャレンジして成功した事例であり、その発想とプロポーションの美しさが金賞に値するものとして高く評価された。このコンペの大きな収穫である。(喜多)
引用元:IFDA2005
工具を一切使用せずに組立・分解ができるという、これまでにないアイディアも素晴らしい。プロポーションも素晴らしい。(ヤコブセン)
引用元:IFDA2005
公式オンラインショップ非常に細く、薄く、エレガントなシェルフで、驚きである。上部に向かって細く、薄くなっており、たいへん美しい。(アラード)
引用元:IFDA2005
【ゴールドリーフ賞】Half Chair(ハーフチェア)【2011】
講評
コンセプトにピタッと合致した特徴的な造形表現であり、目の付け所に一般的な椅子とは異なる新鮮さを感じる。コンセプトが明快で、ある意味では各論的かもしれないが、その解決法がはっきりとしているところからこの新しいデザインが生まれたという気がする。(川上)
引用元:IFDA2011
使い方を限定して、その状況で使うためという形で生まれたデザインが最高賞に選ばれたというのは珍しいことだと思う。チェロを弾くという特定の使い方を考えた結果のものであるが、椅子というものが持っている味わいが込められていながらシンプルに仕上がっていて新鮮に見える。ちょっと座る椅子としてこれで充分機能するのだということを審査員一同も実感しての選出である。(深澤)
引用元:IFDA2011
モノをデザインするときにコンセプトがいかに大切かということが見事に表現されている。椅子の目的と機能というものが集約されている。これは座の奥行きが1/2だが、それを2/3あるいは1/1のフルスケールにする、高さを変えてバータイプにするなど発展させることも可能で、優れたデザインの要件の一つであるバリエーションという観点でも広がりのある作品だと思う。(織田)
引用元:IFDA2011
公式オンラインショップデザインのコンセプトがとても斬新である。その名の通り、この椅子は2脚で標準的な椅子1脚分程度の材料しか使わない構成であるため、環境保全の観点からエコであり経済的とも言える。(ユン)
引用元:IFDA2011