座りすぎてお尻が痛い時の対処法|快適な椅子を見つけるポイント。
2023.07.03 チェア「長時間椅子に座りすぎてお尻が痛くなってしまった」「お尻が痛くて座っているのがつらい」という経験がある方も多いのではないでしょうか。
お尻に痛みを感じると仕事や勉強に集中できなくなってしまいますよね。
お尻に痛みや違和感を感じたまま座り続けると、お尻以外の部分にも悪影響が出てしまうリスクがあります。
座りすぎてお尻が痛くなった時の痛みの原因や対処法を知っていれば、そのような悪化のリスクを防いで、椅子の上で過ごすストレスを少なくすることができます。
今回は北海道旭川の家具メーカー「WOW」が、座りすぎてお尻が痛くなってしまう原因と、今から実践できる対処法を紹介します。
座りすぎるとお尻が痛くなる理由5つ
座りすぎてお尻が痛くなる理由には、いくつかの原因が考えられます。
①圧力がかかっている
長時間椅子に座ることで、お尻から太ももにかけて一定の圧力が掛かります。それが痛みの理由の一つです。
上半身の重さが負荷としてかかり続けるので、その圧迫により痛みが発生します。座面の硬い椅子を使っている人は、特に圧力が強くかかり痛みが起こりやすい状態だと推測できます。
②筋肉が緊張している
お尻の筋肉「大臀筋」が緊張することも痛みの原因として考えることができます。
座ったまま仕事や勉強をしている間は、ほとんど大臀筋を動かすことはなく、大臀筋の緊張状態が続き、結果として痛みが発生してしまうのです。
③姿勢が悪い
椅子に座る姿勢が悪いことも、お尻が痛い主な理由の一つとして挙げることができます。
骨盤が後ろに傾いてしまっていたり、足を組んで体の重心が左右どちらかに寄ってしまうことで、お尻へより強く負荷がかかってしまい痛みにつながる可能性があります。
悪い姿勢で椅子に座り続けると、「坐骨神経症」と呼ばれる症状が起こり、慢性的に腰やお尻、太もも、ふくらはぎに痛みを感じるようになってしまいます。
④身体に合わない椅子を使っている
いま座っている椅子が、自分の身体と合っていないと、お尻の痛みにつながります。
適切な座面の高さというのは、座る人の身長によって異なります。適切でない高さの椅子を使用することで姿勢がくずれてしまい、お尻の痛みにつながってしまいます。
座面が広すぎる椅子は身体が傾きやすく、正しい姿勢をキープすることが難しくなってしまうのです。
長時間座りすぎてお尻が痛いときの対処法5つ
座りすぎてお尻が痛くなった時に実践できる対処法を紹介します。
①クッションを使う
座面の硬い椅子を使用している場合は、クッションを挟むのがベターです。また、背もたれとの間に挟めば、骨盤の位置を正すこともできます。
②適度に休憩を挟む
一度椅子から立ち上がって歩いたり、ソファに座ったりすることで、お尻への負荷を一時的に逃すことができます。
圧力や筋肉の緊張が原因の場合は、椅子から立ち上がり休憩を入れることで痛みを逃すことができるでしょう。長時間同じ姿勢でいることはお尻以外の身体にとっても良くありません。
③ストレッチをする
お尻の筋肉の緊張をほぐすためにストレッチをするのもよい方法の一つです。長時間椅子に座ると、全身の筋肉が凝り固まってしまいます。足や腰だけでなく、肩や首や腕など全身のストレッチをすることで体をリフレッシュさせましょう。
④姿勢を正す
先述の通り、悪い姿勢で長時間椅子に座ることでお尻が痛くなる可能性があります。
正しい座り方をすることで、お尻に痛みが発生しにくくなります。椅子に座るときの正しい姿勢とは、「椅子に深く腰を掛け、両足を地面に付ける」という姿勢です。左右均等に体重が乗るのでお尻に偏った負荷が掛からなくなります。
⑤自分に合う椅子を用意する
身体に合わない椅子やデスクワークに適していない椅子を使用していると、どうしても正しい姿勢を保つことは難しいです。
適度に休憩を挟んだりストレッチをしても効果がない場合は、思い切って椅子を新しいものに買い替えるというのも、痛みに対するアプローチとして考えてみてもいいかもしれません。
適切な座面の高さや椅子の選び方については、ぜひこちらの記事も参考にしてください。
お尻が痛くなりにくい座り方は「骨盤を立てる」
先ほど紹介した「椅子に座るときの正しい姿勢」において、特にお尻の痛みを起こしにくくするために最も気をつけるべきポイントは「骨盤を立てる」ことです。
骨盤の位置が前後や左右にずれると、お尻を始めとした体の多くの部位に偏った負荷がかかってしまい、長時間そのような負荷がかかり続けることで痛みが起こり、筋肉や関節などにダメージが蓄積されてしまいます。
骨盤を立てて座ることで、偏った負荷がかからず自然と背筋を伸ばすことができ、長時間のデスクワークにも体に優しく集中することができます。
つまり、お尻に不自然な負荷を掛けないためには骨盤を立てる姿勢をキープすることが重要なのです。
背筋がスッと伸びて気持ちがいい椅子「half chair」
half chairの座面の奥行きは通常のチェアの半分。座りにくそうに見えますが、実は座る人の背筋を自然と伸ばす設計が施されているのです。
half chairは、洗練された造形としても高い評価を受けています。
コンセプトにピタッと合致した特徴的な造形表現であり、目の付け所に一般的な椅子とは異なる新鮮さを感じる。コンセプトが明快で、ある意味では各論的かもしれないが、その解決法がはっきりとしているところからこの新しいデザインが生まれたという気がする。(川上)
IFDA2011
腰回りを柔らかく包み込む優しさを感じる座面と、背面の緩やかなライン。それらとは対照的に、直線に伸びる4本の脚は毅然とした佇まいを感じます。
ダイニングチェアとしての利用はもちろん、置く場所を選ばないコンパクトなサイズは玄関での使用も可能です。
また、背筋を自然と伸ばすことができる設計は特に楽器の演奏に適しており、様々なシーンとスペースで使えるこの椅子は、使い込むほどに日々の生活に溶け込んでいきます。
「使いたい」を、つくりたい。限りある木を価値ある木に。
1972年創業のWOWは、日本六大家具のひとつ北海道旭川を拠点とする家具メーカーです。デザイン賞を受賞したデザイナーと共同して製作した家具を取り扱っております。
グッドデザイン賞の作品をみるWOWは幅・奥行き・脚の長さ・引き出しの数を変更するイージーカスタムや、お客様のご要望を形にして提案するカスタムオーダーを得意としています。全国からの問い合わせ・配送も承っておりますのでお気軽にご相談ください。
対象の製品であれば、お好みの高さに椅子やテーブルの脚をカットすることができます。「あともうちょっと低ければ……」という、その“あともうちょっと”にしっかりお応えします。
脚カットで高さ調整できる製品
オンラインショップで下見をする 電話で直接聞きたい当記事の参考
『おもしろサイエンス 椅子の科学』(日刊工業新聞社)