本棚の棚板は「斜め」がいい意外な理由と知っておきたい特徴

2025.12.05 ブックラック
本棚の棚板は「斜め」がいい意外な理由と知っておきたい特徴

リビングのソファでくつろぐ時、ふと目に入る本棚が整っていると、それだけで心安らぐものです。しかし、整理した本が倒れる度に元の位置に直すのを煩わしく感じませんか?

その煩わしさは、棚板などのパーツに傾斜をつけた構造の本棚に換えるだけで解決できるかもしれません。

今回は、パーツに傾斜をつけた本棚が使いやすいのか、その理由と選び方のポイントを徹底解説します。

本棚のパーツに傾斜をつける3つのメリット

本棚の一部を斜め構造にするのには、大きく分けて3つのメリットがあります。

本が倒れにくく安定感が保たれる

棚板が斜めになっている本棚の最大のメリットは、ブックエンドを使わなくても書籍が常に整頓された状態を保てる点にあります。

通常の本棚は水平であるため、1冊本を抜くと隙間ができて隣の本が倒れ込んでしまいます。しかし、棚板に傾斜がついている場合、常に本の背が側板や背板にもたれることで安定しやすいのが特徴です。

もし子どもが絵本を適当に戻したとしても、斜めに傾斜がついていることによってドミノ倒しのように崩れる心配が少ないです。

背表紙が見やすく目当ての本がすぐ見つかる

斜めの本棚は探している本が瞬時に見つかるところも魅力です。

通常の水平タイプの棚の場合、特に下段にある本はしゃがみこまないと背表紙のタイトルが読めないことがあります。

一方、棚板が斜め上向きに設計されているものは目線が高くても書店のディスプレイ棚のように一目で探している本を見つけられるようになっています。

本の見つけやすさや本をインテリアの一部として美しく見せることもできるのが、大きな利点です。

地震対策になる!揺れても本が飛び出しにくい構造

棚板が奥に向かって下がるように傾斜している本棚の場合、地震が起きても本が手前へ飛び出しにくくなります。

リビングや寝室など、就寝中やリラックス中に過ごす場所に置く家具として、この飛び出しにくい構造は安心な要素の一つです。

斜めのパーツによって変わる本棚の特徴

斜めになった棚板をはじめ、斜めにする本棚のパーツごとにそれぞれの特徴があります。

側板が斜めの本棚

側板が斜めの本棚

「側板(フレーム)」が斜め、横から見て台形状をしている本棚は、部屋を広く見せたい場合に有効です。

通常、背の高い箱型の家具は圧迫感が強くなりがちですが、上に向かって奥行きが浅くなる。

あるいはハシゴのように壁に立てかけるデザインは、視線の抜けを作り出せるので、マンションや限られたスペースでも圧迫感なく収納量を確保したい場合に最適な選択肢です。

本棚全体に傾斜がある本棚

本棚全体に傾斜がある本棚

本棚全体が壁に寄りかかるように傾斜しているデザインは、省スペースとデザイン性を兼ね備えています。

自立するための大きな脚部や底板を必要としないため、設置面積を抑えることができる上、構造そのものが重力を利用して壁に安定するため、見た目以上に頑丈なことも魅力の一つです。

棚板が斜めの本棚

本棚のパーツに傾斜をつける3つのメリット

WOW|BOOK RACK

「棚板」自体が斜めに傾斜しているタイプは、ディスプレイ機能を優先したい方に最適です。

前述の通り、本が奥に収まる力が働くため、薄い雑誌やパンフレット、子供の絵本など、自立しにくい書籍の収納に向いています。

購入前に知っておきたい!斜めの本棚を選ぶ時の3つのポイント

斜め構造の本棚を選ぶ時に知っておくべきポイントを3つ解説します。

棚板が斜めなら本の入るサイズと上下段との間隔を確認

斜めの棚板を選ぶ際は、本を収納できるだけの「棚の間隔(有効高)」に余裕があるかどうかを確認する必要があります。

例えばA4サイズの雑誌を収納したい場合、垂直なら高さ30cmあれば充分ですが、斜めの場合は角度によって必要なクリアランスが変わるので要注意です。

収納したい本の最大サイズを把握し、メーカー記載の内寸サイズと照らし合わせるのが大切です。

デザインだけで決めず、実際に収納する本の出し入れまでイメージしてから購入することをおすすめします。

重心と製品の耐荷重に注意

家具メーカーが製造した本棚であれば、耐荷重試験を行っているため安心ですが、構造によっては重心の偏りに注意が必要です。

耐荷重に注意した上で、基本的になるべく下に重い本を収納することで安定させることができます。

よりスッキリ見せるなら背板や側板が最低限のオープンなものも

空間の仕切りや、狭い部屋に置こうと考えているなら、背板や側板がないオープンタイプを検討してみてください。

オープンな構造であれば、光をよく通し、視線を遮らないので部屋全体が明るく広く感じられます。

リビングとダイニングの間仕切りとして置く場合、背板がないタイプなら両側から本や雑貨にアクセスできるメリットも生まれます。

背板の傾斜で本を選びやすいWOWの「BOOKRACK」

背板の傾斜で本を選びやすいWOWの「BOOKRACK」

WOW BOOK RACK

WOWの「BOOKRACK」は、背板に設けた絶妙な「傾斜」が使いやすさのポイントです。この角度によって背表紙が自然と目に入りやすく、お気に入りの表紙をディスプレイするのにも最適です。

「軽くてオープン」なコンセプト通り、側板や天板を排した構造は圧迫感がなく、まるでブランコのような浮遊感が特長。背面も美しく仕上げられているため、お部屋の間仕切りとしてもお使いいただけます。

さらに、自由な位置で使えるスチール製ブックエンドで本の整理を快適に。本を美しく見せながら、機能的に使える本棚です。

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まとめ:斜めの本棚で、美しくストレスフリーな読書空間を

本棚における「傾斜」は、単なるデザインのアクセントではなく、日々の使いやすさと安全性を劇的に高める機能的なアイデアであることがお分かりいただけたでしょうか。

今回ご紹介した「斜めの本棚」のメリットを改めて振り返ります。

  • 整理の手間ゼロ: ブックエンド不要で、常に本が美しく整列する。
  • 視認性抜群: お店のようなディスプレイで、読みたい本がすぐ見つかる。
  • 安心設計: 重心バランスと傾斜により、地震時も本が飛び出しにくい。

これから本棚を選ぶ際は、収納量だけでなく棚板やフレームの「角度」にも注目してみてください。収納したい本と棚の間隔(有効高)さえしっかり確認すれば、これまでの「本が倒れる」「探しにくい」といった悩みから解放されるはずです。

記事内で紹介したWOWの「BOOKRACK」のような機能美を追求した家具は、ただ収納するだけでなく、リビングの雰囲気を一格上げてくれるインテリアになります。

ぜひ、ご自身のライフスタイルや部屋のスペースに合った本棚を取り入れて、読書の時間をもっと快適なものにしましょう。

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