奥行きが浅い椅子の特徴とは?座面が狭い椅子がぴったりな人と選び方のポイントを解説
2025.05.02 チェアデスクワークで長時間椅子に座っていると、つい姿勢が崩れてしまう…そんな悩みを抱えていませんか?
正しい姿勢に改善したいなら、自然と背筋が伸びるよう設計された奥行きが浅い椅子がおすすめです。
奥行きが浅い椅子は、骨盤が背もたれにしっかりフィットしやすく、足裏が床につきやすいのが魅力。座った際に安定感があり、正しい姿勢を保ちやすくなります。
今回は、北海道・旭川の家具メーカー「WOW」が、奥行きが浅い椅子の特徴やメリット、選び方のポイントをわかりやすくご紹介します。
奥行きが浅い椅子とは?その特徴とメリット
奥行きが浅い椅子と聞くと、「なんだか疲れそう」「座りにくそう」と思う方もいるかもしれません。
ですが、奥行きが浅い椅子は人間工学に基づいて設計されているものが多く、通常の椅子には無い意外なメリットがたくさんあります。
通常の椅子との違い
奥行きが浅い椅子と通常の椅子との大きな違いは、座面のサイズです。
通常の椅子は、座面のサイズが平均40〜45cmが一般的で、中には体格が大きい方向けに50cm以上で設計されている場合もあります。
一方、奥行きが浅い椅子は座面のサイズが38〜42cmが目安です。
座面の高さが高めで、座面の角度は床と水平、座面と背もたれの角度は90度に近いものが多く、座った際に背骨のS字カーブを保ち正しい姿勢を保ちやすくなります。
さらに、通常の椅子よりも幅・奥行きが狭いため、軽量・コンパクトで移動しやすいのも特徴です。
奥行きが浅いことで得られる6つのメリット
奥行きが浅い椅子は、座面の奥行きが狭いことが大きな特徴で、以下のようなメリットが得られます。
- 正しい姿勢を維持しやすい
- 長時間座っても疲れにくい
- 足裏が床につくため安定しやすい
- 立ち座りしやすい
- 場所を取らない
- 軽くて移動しやすい
奥行きが狭い椅子は、背もたれまでの距離が短いため、座った時に背骨が背もたれに寄りかかりやすくなり、自然と骨盤が正しい姿勢に保たれるのが最大のメリットです。
座るだけで自然と背筋が伸び、正しい姿勢を維持できます。地面に足裏がつくため腰への負担が少なく、立ち座りしやすいのも魅力です。
また、座面が太ももよりも短く、座った際に太ももを圧迫しないため、血流が妨げられず長時間座ってもむくみにくくなります。
通常の椅子よりもコンパクトで軽量なため、移動がしやすく、部屋や使用場所の広さに左右される心配もありません。
座面が狭い椅子はどんな人におすすめ?
座面が狭い椅子は、どのような方におすすめなのか、その特徴を以下で詳しく解説します。
小柄な方・女性にぴったり
座面が狭い椅子は、小柄な方や女性に適した設計です。
奥行きが深い椅子だと背もたれまでの距離が長く、身長が低めな方が深く座ると足が浮いてしまい、腰や骨盤に負担がかかります。
一方、奥行きの浅い椅子なら背もたれまでの距離が短いため、身長が低めの方でも座ったときに足裏が床につき安定しやすくなります。
座る時の姿勢が悪くなる人
座る時の姿勢が悪くなる人にも、奥行きが浅い椅子がおすすめです。
通常の椅子は座面が広くゆったり座れるサイズ感ではありますが、浅く腰掛けて背もたれにもたれると、骨盤が後ろに傾きやすくなり、背中が丸まって猫背になってしまいます。
また、猫背にならないよう意識しすぎて胸を張りすぎると、骨盤が前に傾き反り腰の原因につながります。
一方、座面が浅い椅子は、背骨の自然なカーブにフィットしやすいよう、人間工学に基づいて設計されている場合がほとんどです。
骨盤が背もたれにフィットし収まりがよく、安定した座り心地を実感できます。
さらに、骨盤が立った状態で維持されるため、自然と背筋が伸び、腰や足への負担が軽減され長時間座っても疲れにくいのがメリットです。
音楽や楽器の演奏にも最適
奥行きが浅い椅子は、音楽や楽器の演奏をする方に非常に適しています。
特にチェロやギター、フルートなどは、演奏時に背筋をしっかり伸ばすことが重要です。
座面の奥行きが浅いことで自然と背筋が伸びやすくなり、演奏時に理想的な体勢を維持しやすくなります。
さらに、安定した状態を維持できるため、演奏時の体の動きを妨げず、腕や上半身の自由な動きが確保できます。
奥行き浅めの椅子を選ぶ際のチェックポイント
奥行き浅めの椅子を選ぶ際のチェックポイントを紹介します。
奥行き寸法の目安
椅子を選ぶ際は、自分の体型に合わせて選びましょう。
椅子にはオフィスチェアやリクライニングチェアなどさまざまな種類があり、平均的な座面の長さも異なります。
- ダイニングチェア…45cm
- デスクチェア…50cm
- リビングチェア…60cm
- カウンターチェア…40cm
奥行きが浅い椅子は、これよりも短く設計されており、38〜42cmが一般的です。
座面の奥行きは、太ももの長さ(座底長)から5〜8cm引いた長さが適切とされています。
また、膝裏が座面の前縁に圧迫されないよう、座面に深く座ったときに膝裏と座面の間に指2〜3本のすき間ができるのが理想です。
背もたれやクッション性の確認
長時間座り続ける場合には、背もたれやクッション性にも考慮しましょう。
背もたれに腰椎をサポートしてくれるランバーサポートがあると、背筋が伸びやすく腰への負担も軽減されます。
また、座面のクッションは体圧を分散しやすい素材だと、お尻や太ももが痛くなりにくいのでおすすめです。
綿やポリエステル材など座面にはさまざまな素材が使われていますが、なかでもウレタン素材は体のラインに沿って形が変わるため、お尻や太ももにかかる力を分散しやすくなります。
椅子に座っているとお尻が痛くなりやすいという方は、ぜひウレタン素材のクッションをチェックしてみてください。
長時間座る場合の注意点
奥行きが浅い椅子で長時間作業する場合は、奥行きが浅すぎないか注意が必要です。
奥行きが浅すぎると太ももへのサポートが減り、長く座り続けることで体重が一点に集中し、疲れやすくなる場合があります。
また、座面の幅が狭すぎる場合も、腰に負担がかかりやすく座り心地が悪くなります。
奥行きや幅は、座ったときにお尻が左右にはみ出さず、身体を少し斜めに動かせる程度の余裕をもたらせるのがポイントです。
奥行きが浅く座面が狭い|WOWの「half chair」シリーズ
「half chair」シリーズは、奥行きが浅く、座面は通常のチェアの半分。
一見すると狭すぎるように感じますが、実はこのコンパクトな座面には座る人の背筋を自然と伸ばす設計が施されています。
腰回りの無駄なスペースを無くし、自然と骨盤を立たせ、背筋が伸びた状態を保てるのが「half chair」シリーズの特徴です。
実際に楽器演奏者、特にチェロやバイオリン、フルート奏者などからも高い評価を受けており、演奏時の理想的な姿勢をサポートするチェアとしても注目されています。
また、背面と座面の緩やかなラインとは対照的に、シャープに伸びた4本の脚。
シンプルでコンパクトなデザインは、インテリアとしても美しい存在感を放ちます。
リビングはもちろん、ダイニングやワークスペースなど、自宅のさまざまな場所に自然と溶け込みます。
無料カタログ請求はこちら >まとめ
奥行きが浅い椅子は、座面の奥行きが一般的な椅子よりも短く設計されているのが大きな特徴です。
座ると骨盤が背もたれにフィットし、背筋が伸びた状態を保ちやすくなります。
さらに、足裏が床につきやすく安定感があり体圧を分散できるため、長時間座り続けても疲れにくいのも魅力です。
奥行きが浅い椅子を選ぶ際は、自分の体形に適しているかを確認しましょう。
理想的な奥行きは、太ももの長さから5〜8cm引いた長さといわれています。
膝裏が座面の前縁に圧迫されないよう、座面に深く座ったときに膝裏と座面の間に指2〜3本ほどのすき間ができるかどうかも合わせてチェックしましょう。
ぜひ本記事を参考に、快適な座り心地と美しい姿勢を両立できる一脚を見つけましょう。
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