書斎やリビングにもおすすめな小さい木の本棚の選び方とレイアウトアイデア

2025.12.12 ブックラック

1LDKの一人暮らしで限られたスペースだけれど、大好きな本や雑誌、そしてお気に入りの雑貨を飾って、自分だけの心地よい空間を作りたい。そんな人にこそ、サイズが小さい木製の本棚は最適なインテリアです。

今回は、狭い書斎やリビングでも圧迫感なく置ける木製本棚のサイズやデザイン・素材の選び方と、まるでカフェのように本を見せるレイアウトのコツについて解説します。

木のぬくもり感じる小さな木製本棚の魅力

木製の本棚を選ぶ理由は、単に「見た目が温かいから」だけではありません。木材にはスチールやプラスチックといった素材にはない、科学的に裏付けられた「リラックス効果」が備わっているのです。

木製家具を取り入れることは、部屋をおしゃれにするだけでなく、心身のストレスを軽減し、快適な室内環境を整えることにもつながります。

林野庁の資料「科学的データによる木材・木造建築物のQ&A」によると、木材には主に以下の優れた特性があることが報告されています。

  • 香りによる生理的リラックス効果
    木材の香りには、人の心と体をリラックスさせる働きがあります。特に、木の香りに含まれる成分「フィトンチッド」に触れると、血圧が低下し、脈拍の乱れが減少するという実験結果が出ています。

  • 温かみのある手触り
    木材独特の温かみのある手触りも魅力の一つです。研究によると、木材はアルミニウムやアクリルといった冷たい人工素材に比べて、触れたときに生理的なストレスを感じにくいことがわかっています。毎日触れる家具だからこそ、無意識のうちに心を落ち着かせてくれる素材選びが大切です。

  • 天然の調湿作用
    木材には空気中の湿度が高いときは水分を吸収し、乾燥しているときは水分を放出する「調湿作用」があります。この働きによって、室内の湿度を自然に調整し、本にとっても人にとっても快適な環境を守ってくれます。

木製の本棚は視覚・嗅覚・触覚を通じて私たちを癒してくれます。リラックスできる時間を大切にしたい一人暮らしの空間作りにおいて、最適な選択肢といえるでしょう。

小さい木の本棚を選ぶ時に押さえたい3つのポイント

小さい木の本棚を選ぶ時に押さえたい3つのポイント

本棚選びで失敗しないためには、なんとなくで選ばずに明確な基準を持つことが大切です。ここでは、長く愛用できる本棚を見つけるための3つの重要ポイントを解説します。

サイズと用途を明確にする

まず初めに、収納したい本のサイズと、部屋の余白を意識したサイズ選びを行いましょう。

具体的には、以下の基準を目安にしてください。

  • 奥行き
    文庫本やコミック中心なら15〜20cm、雑誌やA4ファイルも収納するなら25〜30cmが目安です。

  • 高さ
    腰高(約70〜90cm)程度のロータイプを選ぶと、壁の面積が広く見え、部屋が広く感じられます。

本棚の奥行きがありすぎればデッドスペースを生み、高さが高すぎれば部屋の圧迫感が強くなってしまいます。「何をどれくらい入れたいか」を事前にリストアップし、必要な容量と部屋の広さのバランスを見極めましょう。

素材にこだわる

次に、予算と質感のバランスを考えて「木材の種類」を選びましょう。

木製家具には大きく分けて「無垢材」「突板(つきいた)」「プリント化粧板」の3種類があり、それぞれ質感が異なります。

  • 無垢材:
    天然木そのもの。経年変化を楽しめ、高級感がありますが、価格は高めです。

  • 突板:
    表面に薄い天然木を貼ったもの。木の風合いとコストパフォーマンスのバランスが良いのが特徴です。

  • プリント化粧板:
    木目を印刷した紙やビニールを貼ったもの。安価で手入れは楽ですが、質感は劣ります。

「木の質感」や「癒やし」を重視しつつ、突板の本棚または、一部に無垢材を使用した本棚の組み合わせなど、表面にでも天然木が使われていると安っぽい印象を与えません。

デザインにこだわる

最後に、部屋のテイストに馴染むデザインを選びましょう。

特に狭い部屋では、「背板のないオープンラック」がおすすめです。その理由は、背板がないことで壁が見えて視線が奥へと抜けるため、家具による圧迫感を減らせるからです。

オープンラックタイプなら、光や風を通し、部屋全体が明るい印象になります。また、脚付きのデザインを選ぶと、床面が見える面積が増えるため、さらに部屋を広く見せる効果があります。

安っぽく見えない木の本棚なら「ウォールナット」がおすすめ

安っぽく見えない木の本棚なら「ウォールナット」がおすすめ

WOW|BOOK RACK

もし、部屋を「大人っぽく落ち着いた空間」にしたいなら、木材に「ウォールナット」を選ぶことをおすすめします。ウォールナットが持つ深い色合いと美しい木目は空間全体を引き締め、価格以上の高級感を演出してくれるでしょう。

また、ウォールナットはチーク、マホガニーと並ぶ「世界三大銘木」の一つでもあります。インテリアコーディネートの視点から見ると、明るいナチュラル色(オークやメープルなど)は部屋を明るく広く見せますが、素材によってはカジュアルに見えすぎてしまう側面があります。

白い壁の部屋にも、ウォールナットの小さな本棚を一つ置くだけでコントラストが生まれ、メリハリのある洗練された空間になります。

小さい木の本棚をさらにおしゃれに見せるレイアウトのコツ3つ

小さい木の本棚をさらにおしゃれに見せるレイアウトのコツ3つ

お気に入りの本棚を手に入れたら、次は並べ方です。ただ本を詰め込むのではなく、ショップやカフェのように見せるための3つのテクニックをご紹介します。

抜け感を意識して配置する

本棚をおしゃれに見せる最大のコツは、本をぎっしり詰め込まず、「余白」を作ることです。

インテリアの黄金比として、収納量は「全体の7割程度」に留めるのが美しく見える秘訣です。適度な抜け感があることで、視覚的な圧迫感が減り、置かれているモノ一つひとつが引き立つからです。

棚の1つのマスをあえて空にして向こう側の壁を見せたり、本を詰めずにあえて斜めに立てかけたりしてみると、部屋全体の印象が垢抜けます。

色味を合わせて統一感を出す

本の背表紙や収納アイテムの色味を統一することで、雑多な印象を消し、スッキリとした空間を作ることができます。

本はサイズも色もバラバラなため、そのまま並べるとどうしても生活感が出てしまいます。これを解決するための具体的なアイデアは以下の通りです。

  1. カバーを掛ける:クラフト紙やトレーシングペーパーでブックカバーを自作し、色を揃える。
  2. 色のグラデーションを作る:白っぽい本、青っぽい本など、色別にグループ分けして並べる。
  3. カゴを活用する:色が派手な本や雑誌は、ラタンや布製のボックスに入れて隠す。

特に木製本棚の場合、生成り色やベージュ、グレーといったアースカラーの小物と相性が良く、簡単に統一感を出すことができます。

本+雑貨で魅せる収納を楽しむ

本棚を単なる「本置き場」ではなく、「ディスプレイスペース」として捉え、雑貨をミックスして飾ってみましょう。

本と本の間に異素材のアイテムを挟むことで、おしゃれな空間を演出できます。

  • 観葉植物:木の茶色と植物の緑は相性抜群です。小さな多肉植物や、アイビーなどの垂れ下がるタイプの植物を棚の端に置く。
  • 香りのアイテム:アロマディフューザーやキャンドルを置く。
  • アートフレーム:小さな絵や写真、ポストカードを額に入れて立てかける。

「本:雑貨=7:3」くらいの割合を意識すると、カフェのような空間になります。

デザインと機能を極めたWOWの「BOOKRACK」

デザインと機能を極めたWOWの「BOOKRACK」

WOW|BOOK RACK

「BOOK RACK」のコンセプトは、空間を区切らず、圧迫感を感じさせない「軽くてオープンな本棚」。

側板や上部の板をあえて取り払い、脚のみで支える独自の構造にすることで、遠目から見るとまるで揺れているブランコのような、軽やかな浮遊感を実現しました。

棚板には傾斜があり、本の背表紙が読みやすく、お気に入りの表紙を飾った際にも美しく映えるよう工夫されています。

また、背面まで同じ素材で丁寧に仕上げられているため、壁際に置くだけでなく、空間を緩やかに仕切るパーテーションのように、部屋の中央などお気に入りの場所に自由にレイアウトして楽しむことができます。

限られた空間でもおしゃれで機能的に使える本棚をお探しの方は、ぜひチェックしてみてください。

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まとめ:小さな木の本棚で、心安らぐ豊かな時間を

限られたスペースでも、サイズや素材、そして圧迫感のないデザインを意識して本棚を選ぶことで、心地よい空間を作ることができます。

本棚は単なる収納アイテムではなく、自分らしさを表現できるスペースでもあります。「余白」を意識してお気に入りの本や雑貨を飾れば、ふとした瞬間に心が安らぐ部屋になるでしょう。

ぜひこだわりの本棚を取り入れて、丁寧な暮らしを始めてみてください。

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