北欧インテリアの特徴や作り方のポイントについて。

2023.01.19 部屋のレイアウト
北欧インテリアの特徴や作り方のポイントを解説。

北欧インテリアとは、スウェーデン、ノルウェー、フィンランド、デンマークをはじめとする北ヨーロッパ圏の人々の暮らしのスタイルのことです。明るい色が基調のインテリアで、無駄のない洗練されたデザインの天然木家具などが、北欧インテリアの特徴としてよく知られています。

北欧インテリアを理解するには、北欧の文化・歴史だけでなく、北欧で暮らす人々がどんな生活スタイルを持っているのかを知らなければなりません。

当記事では、北欧インテリアの特徴を概説するとともに、実際に北欧インテリアを再現するポイントをわかりやすく解説します。

北欧インテリアの特徴5つ

そもそも北欧インテリアとは一体何なのでしょうか。北欧インテリアは時代ごとに特色はあるものの、暮らしの哲学に根ざしているという点ではどの時代にも共通しています。そこで以下に、北欧インテリアの歴史を紐解いたときに見えてくる本質的な部分を抽出してポイントを5つ紹介します。

①誰にでも共有できる飽きないデザイン

北欧インテリアは、長い時間を家族や友人と楽しく過ごすために、だれに対しても、使いやすく居心地が良く、飽きないようにデザインされています。

「北欧家具」がまさにその特徴をつかんでいます。たとえば椅子にみられるような美しい曲線の垢抜けたデザインがその典型です。ただ美しいだけでなく、よく機能性が突き詰められております。 

②小物は可愛い柄と色が挿し色

ベースの壁や家具などはシンプルですが、小物にはとても可愛い柄やビビッドな色を使ったデザイン性の高いものを取り入れます。ベースがシンプルなので、そういったアクセントがとても映えます。 

③ナチュラルでシンプル 

使いやすく、飽きないデザインであるためにはナチュラルであることと並んで、シンプルであることも重要な特徴となっています。 シンプルながら、センスが良く、洗練され、垢抜けした、高級感のあることも欠かせません。北欧の人たちの、合理的・効率的な中にも、謙虚で、美的センスを忘れない気質が感じ取れます。 

④実用的

①~③のデザインや色、シンプルさに加えて、実際にその家具を使う人が、長い間使っても疲れることなく、居心地よく使え、丈夫で長持ちします。 

これらの要素を兼ね備えた「実用的な家具」が北欧家具の大切な特徴となっております。ここにも、北欧の人たちの、合理的・効率的な気質が感じられます。 

⑤天然木を使ったぬくもりのある家具

北欧インテリアを象徴するアイテムは、なんといっても天然木(無垢材)を使った北欧家具です。

長い夜と寒さのために、温かみが感じられ、明るく、居心地の良いスタイルがインテリアに求められました。北欧家具に特有の温かみのある雰囲気は、北欧に恵まれる天然の材木を用いた家具によって作り出されます。

加工素材ではなく、天然の無垢材で作られた家具は、部屋の中で自然が味わえ、穏やかなぬくもり、なごみなどナチュラルな雰囲気を醸し出します。

木材で自然色を出すことと、併せて、庭とか山、大地の色感を用いても、自然の中にいるような、温かく落ち着いた感じを出します。 

北欧家具が家具業界を席巻し、その名を世界に知らしめるようになったのは、第二次世界大戦以降のことでした。1940年代に生活協同組合がデンマーク国民を豊かにする目的で、「高い質、買いやすい価格、高い機能やデザインを」と掲げた家具製造したところから、現在のような家具産業が発達したと言われています。

気候的にも寒く、昼間の日照時間が短い為に家の中過ごす時間が長い国土でもありますが、そんなニーズを掘り起こすように、各デザイナーとメーカーが協力をして、展示会の出展や顧客のニーズに寄り添った提案ができる仕組みへと発展。その結果「使いやすいデザインの良いものは優れている」デザイン王国としての地位を築いたのでした。

北欧インテリアを作る8のコツ

北欧インテリアはどんな要素で成り立っているのでしょうか。特徴を8つに整理してみました。

①インテリアのベースを明るい色にする

①インテリアのベースを明るい色にする

まずはインテリア全体の雰囲気を北欧風に近づけるために、明るい色を基調にしたインテリアを意識するようにしましょう。白をベースにするのがベターですが、こだわりがあるならグレーや明るいブラウンでもOK。

②ラグマットを活用する

②ラグマットを活用する

北欧インテリアを再現するうえで、「織物」系は外せません。まずはソファの近くにラグマットを敷いてみてください。視覚の焦点が定まりやすくなり、空間に“重心”が生まれ、安定感がでます。このような視覚的な重さのことを、インテリアデザイナー界では「フォーカルポイント」と呼ぶそうです。

③テキスタイルを取り入れる

③テキスタイルを取り入れる

北欧といえば、なんといってもテキスタイル。ソファや椅子にテキスタイルをかけると、インテリアの差し色としても使えます。思い切ってビビッドな色を使ってみるのもGOOD。ベース色を際立たせるアクセントに。

④ビビッドカラーの小物や絵を置いて差し色にする

④ビビッドカラーの小物や絵を置いて差し色にする

ビビッドカラーを上手に使いこなすと、ワンランク上の北欧インテリアを目指せます。ラグマットやテキスタイルだけでなく、クッション、絵、ソファのファブリックなどに、お好みの色を選んで差し込んでみてください。

⑤動線をスッキリさせる

⑤動線をスッキリさせる

北欧インテリアは、生活の合理性に基盤を置いています。ラグジュアリー感や装飾デザインよりも、過ごしやすさを指向したデザインのほうが、より北欧インテリアに近づきます。家具を配置する際は、床にモノを置かないように心がけ、すっきりした動線を目指しましょう。

⑥照明を活用する

⑥照明を活用する

光の届かないデッドスペースを明るくして安心感をもたらす、パーソナルスペースの手元を明るくして過ごしやすくする、絵やオブジェなどの静物を強調して自分らしさを演出するなど……フロアライトや間接照明は、夜の暮らしのQOLを高めるアイテムです。

⑦シンプルな家具を揃える

⑦シンプルな家具を揃える

先述したように、北欧インテリアは生活の合理性・快適性を重視した設計です。その暮らしにまつわる生活哲学を体現したのが、まさに北欧家具といえるでしょう。北欧家具は、装飾の少ないスタイリッシュな造形と、天然木のぬくもりと手触りが大きな特徴です。心が安らぎ、自然と集中力が増します。自宅オフィスのレイアウトを検討している方にもぴったり。

⑧色の組み合わせを意識する

⑧色の組み合わせを意識する

あなたはどんな色が好きですか?自分が心から好きだと言える色をインテリアに取り入れましょう。もし、色の組み合わせ方に自信がない方は、以下の項目で紹介する配色アイデアを参考にしてみてください!

北欧インテリアを演出する配色アイデア3つ

北欧インテリアを演出する配色アイデア3つ

①似た色を3つ組み合わせる

色の組み合わせを考えるときは、まずは「似た色3つを組み合わせる」という方法が有効です。ちなみに上記のカラフルな円グラフのような画像は「カラーホイール」といって、インテリアデザイナーが配色を考えるときによく用いる有名なものです。カラーホイールをみながら、組み合わせを考えるとイメージが湧きやすくて楽しくなりますよ。

②カラーホイールの反対側に位置する色をペアにする

カラーホイール上で、対面同士の色を組み合わせるのもベターな方法として知られています。各色の組み合わせは、ホイールの反対側に位置する各色は、いわゆる「補色」の関係です。

③カラーホイールの一つ隣の色と組み合わせる

「たくさん色を取り入れたい」という方は、ワンランク上のコーディネート方法を。ホイールで等間隔に並んでいる色をピックすれば、一見カラフルで無秩序のように思えても、違和感の少ない自然な配色にすることができます。

北欧インテリアを演出する照明の使い方2つ

フロアライトや間接照明を取り入れる……とはいったものの、実際にどうやって活用すれば北欧インテリアに近づけるのでしょうか。北欧のインテリアデザイナーが実践しているアイデアを参考に、3つのポイントを紹介します。

①部屋に5~7個照明を置く

デザイナーいわく、部屋には最低でも5~7個必要とのことです。「意外に多い!」と驚かれた方もいるのではないでしょうか。

最低限あったほうがいいライトの置き所
  • シーリングライト(天井照明)
  • ソファ照明
  • デスク照明
  • 絵やオブジェクトを魅せる照明
  • ムード照明(雰囲気づくり用)

②照明を「高さ」別に分けて使う

それぞれの照明を同じ高さに配置すると、特定の部分に光の届かないスポットが発生して見栄えが悪くなり、快適性が損なわれてしまいます。コツは、照明の高低を使い分けること。

3つの高さに応じて照明を使い分けよう
  • 天井
  • 中間
  • 足元

上記のうちどれかの高さの部分に照明が不足していないかを確認してみましょう。

さいごに:北欧デザイナーとコラボした家具も。北海道の天然木を生かした生活道具たち。

北海道旭川の家具メーカー「WOW」は、イージーカスタム・カスタムオーダーを得意としています。

WOWとは?
  • 日本六大家具の地・北海道旭川で1972年創業
  • 受賞歴実績のある確かなデザイン
  • カスタマイズできる家具の幅・高さ・奥行き
さいごに:北欧デザイナーとコラボした家具も。北海道の天然木を生かした生活道具たち。
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北欧デザイナーが手掛けた「PALAPERI」。作業デスクのサイドテーブルとしても使えます。
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幅や奥行のカスタムはおまかせください。ご要望があれば、あなたの暮らしのスタイルに合わせて、ぴったりの家具をご用意します。まずはお気軽にご相談ください。

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