【椅子・チェアの失敗しない選び方】ポイントは「座面の高さ」座り心地の良い椅子の選び方

2022.05.01 チェア

みなさんはどんな観点で椅子を選びますか? 

おそらくシチュエーションや求めているものによってさまざまだと思います。

椅子を選ぶ基準として、インテリアとの相性や見た目、快適性・使いやすさなどの観点も大切ですが、長く使う椅子を選ぶ上で「座り心地」も重要なポイントとなります。

そこで今回は、「座り心地」という観点から椅子の選び方について解説していきます。

背筋が伸びて自然に正しい姿勢になる「half chair」

椅子を選ぶ際にチェックすべきポイント

大まかに椅子のチェックポイントは「座り心地」「デザイン」「耐久性」に分けられます。以下で詳しくポイントをみていきましょう。

チェック①座り心地

座面の高さ足裏がしっかりと床に接地するかどうか。高すぎると太もも裏が圧迫され、疲れやすくなります。
座面の形状お尻から太ももにかけての体圧を分散する、丸みを帯びた形状であるか。
フィット感座ったときに「身体になじむ」「しっくりくる」感覚はとても重要です。

チェック②デザイン

見た目の美しさ見て美しいと感じるか、自身の感性に合うか。
空間との調和部屋の雰囲気や他のインテリアと合致しているか。
飽きのこないデザイン長く愛用できる普遍的なデザインであるか。

チェック③耐久性およびメンテナンス性

丈夫な素材と構造長く使用できる耐久性のある素材(例:無垢材)や構造(例:木組み)であるか。
メンテナンスしやすさ日常使いで付いた傷が目立ちにくい素材や仕上げであるか。
修理体制破損した場合などに修理が可能な体制が整っているか(例:工場直営)。

用途別|あなたに合った椅子の選び方

①オフィスチェア|長時間のデスクワーク向け

オフィスチェアは、長時間座って作業することが多いオフィスワーカーにとって、生産性や快適性に大きく影響する重要なアイテムです。選び方を間違えると、肩こりや腰痛の原因にもなりかねません。

座り心地

オフィスチェア選びで最も重要なのは、やはり「座り心地」です。長時間座っていても疲れにくい、身体にフィットするものを選ぶことが大切です。

座面の高さ足裏がしっかりと床に着く高さであるかを確認しましょう。
座面奥行深すぎず、浅すぎず、太ももの裏が少しだけ(指2~3本分程度)空く程度の奥行きが理想です。
座面の幅窮屈さを感じない十分な幅があるか確認しましょう。
クッション性硬すぎず、柔らかすぎず、適度なクッション性があるものが、長時間座っていてもお尻が痛くなりにくいです。素材や厚みを確認しましょう。

作業姿勢をサポートする機能

快適な作業姿勢を保つための機能も重要です。

ランバーサポート(腰当て)腰椎の自然なカーブをサポートし、腰への負担を軽減する機能です。位置や高さ、奥行きを調整できるものが理想的です。
アームレスト(肘掛け) 腕や肩の負担を軽減し、リラックスした姿勢を保てます。高さ調整、左右の角度調整、前後のスライド調整ができると、より多様な体勢に対応できます。
ヘッドレスト(頭当て)首や肩の疲れを軽減します。特に、リクライニング機能を使う際に役立ちます。高さや角度を調整できるものが望ましいです。
リクライニング機能作業の合間に体を伸ばしたり、リラックスしたりするのに役立ちます。リクライニングの角度や硬さ、固定機能などを確認しましょう。

素材と通気性

快適に長時間座ることを考えると、素材と通気性も重要なポイントです。

メッシュ素材通気性が高く、夏場でも蒸れにくいのが特徴です。耐久性やデザインも多様です。
ファブリック素材肌触りが良く、温かみがあります。メッシュ素材に比べて汚れやすい場合があります。
クッション材ウレタンフォームが一般的ですが、密度や硬さによって座り心地が異なります。体圧分散性に優れた素材を使用しているものもあります。

②在宅ワーク用チェア|室内の動線との調和

在宅ワーク用のチェアは、オフィスチェアと同様に、長時間座って作業することを前提に選ぶ必要があります。しかし、オフィス環境とは異なる自宅の環境や、よりリラックスした姿勢での作業を考慮する必要がある場合もあります。

座り心地と作業時間

在宅ワークでは、作業時間が人によって大きく異なります。まずは、自分が1日にどのくらいの時間チェアに座って作業するのかを把握し、それに合った座り心地のチェアを選ぶことが重要です。

1時間以内の作業ダイニングチェアなど、比較的シンプルなチェアでも良いでしょう。ただし、姿勢が悪くならないように、背もたれがある程度しっかりしているものを選ぶのがおすすめです。
2~5時間程度の作業オフィスチェアがおすすめです。座面高や背もたれの角度などを調整できる機能があると、より快適に作業できます。
5時間以上の作業エルゴノミクスチェアや高機能オフィスチェア、またはゲーミングチェアも選択肢に入ります。体圧分散性、ランバーサポート、アームレスト、ヘッドレストなど、身体への負担を軽減する機能が充実しているものを選びましょう。

多様なワークスタイルへの対応

在宅ワークでは、リビングやダイニングなど、オフィスとは異なる場所で作業することもあります。やはりインテリアとの親和性は大切にしたいものです。

  • ダイニングチェアとしても使える
  • 持ち運びしやすい(移動しやすい)
  • 室内の動線を邪魔しない

こうした観点から、在宅ワーク用チェアを選ぶようにすると、失敗が少なくなるでしょう。

WOW – half chair シリーズ

③ダイニング用チェア|食卓をもっと快適に、もっと楽しく

家族や友人と食事をしたり、時には作業スペースになったりと、ダイニングテーブルは日々の生活の中心となる場所です。

そんな大切な空間で使うダイニングチェアを選ぶ際には、いくつかの重要なポイントを押さえることで、より快適で長く愛せるものを見つけることができます。

腰かけたときの椅子の高さ

ダイニングチェアを選ぶ上で、最も重要なのは「高さ」です。

椅子に腰かけた際に、両足の裏がしっかりと床につくかどうかを確認してください。これが、快適な食事や作業姿勢の基本となります。

足が浮いた状態では、体重が分散されず、太ももの裏が圧迫されたり、姿勢が不安定になったりして、長時間座っていると疲れやすくなります。まずはご自身の身長に合った椅子の高さを把握することが、後悔しないダイニングチェア選びの第一歩です。

テーブルと椅子の高さのバランス

次に確認すべきは、ダイニングテーブルと椅子の高さのバランスです。これは、テーブルの天板から椅子の座面までの距離、つまり「差尺(さじゃく)」で判断します。

一般的に、差尺が27cm~30cm程度が快適な高さと言われています。この差尺が適切でないと、食事中に腕が窮屈になったり、逆に高すぎて食べにくかったりと、使い勝手が悪くなってしまいます。

デザインの調和性

ダイニングセットは、ダイニング空間において大きな存在感を放ち、間違いなく主役となる家具です。そのため、ダイニングチェアは、単に座りやすいだけでなく、ダイニングテーブルのデザインとの相性はもちろんのこと、ダイニング空間全体のインテリアテーマとの調和を考慮して選ぶことが大切です。

素材感や色、フォルムなどを吟味し、長く見ていても飽きのこない、納得のいくデザインを選びましょう。お気に入りのデザインのチェアに囲まれたダイニング空間は、日々の食事の時間をより豊かなものにしてくれるはずです。

④座りすぎてお尻が痛い人のための椅子の選び方

長時間椅子に座り続けるとお尻が痛くなるのは、多くの方が経験することです。その主な原因は、一点に集中する圧力、お尻の筋肉(大臀筋)の緊張、悪い姿勢による骨盤の歪みや重心の偏り、そして身体に合わない椅子の使用などが挙げられます。お尻の痛みを放置すると、坐骨神経痛のような慢性的な症状を引き起こすリスクもあります。

痛みを和らげるための対処法としては、クッションの使用、こまめな休憩による体圧分散、お尻の筋肉のストレッチ、正しい姿勢の意識が有効です。特に、椅子に深く腰掛け両足を地面につける正しい座り方を心がけることで、お尻への負担を軽減できます。座りすぎによるお尻の痛みに対処し、快適な時間を過ごしましょう。

「座り心地」の良い椅子とは

「座り心地」の良い椅子とは

椅子の「座り心地」とは、なんでしょうか?

心地よいと感じる基準は、人それぞれですが、下記のようなポイントが挙げられます。

心地よいと感じるポイント
  • 座面および背もたれの固さ
  • 座面および背もたれのフィット感
  • 座面および背もたれの幅
  • 腰椎を支える位置
  • ひじ掛けの高さと間隔
  • 太ももを支える力

気になった椅子があれば、深く腰をおろして座ってみましょう。

椅子の座面の高さがあっているか、背もたれが痛くないかなどを確認していきます。

リラックスして座るために、無理なくゆとりをもって座れるかという点も大切です。

専門的な観点からも、できるだけ長い時間座ってみて、自分にあった椅子を選んでいくのがおすすめといわれています。

購入する前のチェックポイント

以上のことをふまえて、椅子を購入する前に確認・チェックしておくと、後悔を防ぎ、より自分に合った椅子を見つけることができます。以下の点を簡潔に整理しました。

▶①使用目的と場所

どこで、どのような目的(食事、作業、リラックスなど)で使用するかを明確にする。

設置場所の広さや、周囲の家具との調和を考慮する。

▶②サイズの確認

  • 高さ:座面高が自分の身長や使用するテーブル(デスク)の高さに合っているか確認する。実際に座る人の足が床にしっかりつくかどうかが重要。
  • 奥行き・幅:窮屈すぎないか、設置場所に収まるかを確認する。

▶③座り心地の確認

  • クッション性:硬すぎず柔らかすぎず、長時間座っても疲れにくいか。
  • 形状:座面や背もたれの形状が体にフィットするか。
  • 素材:通気性や肌触りなど、季節や好みに合った素材か。

▶④デザインと素材

  • 部屋の雰囲気や他の家具との調和が取れているか。
  • 素材の質感や色合いが好みであるか。

▶⑤搬入経路

購入した椅子が自宅のドアや通路を通って設置場所まで問題なく搬入できるか確認する。

▶⑥レビューや評判

可能であれば、実際に使用した人のレビューや評判を参考にする。

【おすすめ】背筋がすっと伸びるhalf chairの機能美

half chairシリーズは、通常の椅子に比べて座面の奥行きが半分程度です。一見座りにくそうに見えるかもしれません。

「half chair op.1」
「half chair op.1」

しかし、この半分の座面は座る人の骨盤を自然と立たせてくれる役割を持ち、それが長時間座っていてもきれいに背筋を伸ばすことにつながります。

half chairが持つ半分の座面は、自然と背筋が伸びる「機能美」

座面を半分にすることで、腰まわりの余分なスペースを無くしているのです。座り心地を追求した機能美が、このシンプルで洗練されたデザインを生み出しています。

half chairシリーズはデザイン面においても高く評価を得ており、一作目となる「Op.1」は2011年「国際家具デザインコンペティション旭川(IFDA)で最高賞であるゴールドリーフ賞を受賞しています。

half chairシリーズ
half chairシリーズ

half chairが持つ半分の座面は、もちろんコンパクトなサイズであることも特徴のひとつです。「ハーフサイズ」のこの椅子は置く場所を選びません。

ダイニングチェアとして用いれば、ダイニングテーブル周りの印象をすっきりさせることができます。玄関に置いても場所を取りません。

あなたの生活に「half chair」という提案。

チェロなどの楽器奏者に適した椅子でもあるため、引出付タイプの場合にはロジン(松ヤニ)やクロス、チューナーなどのアイテムを収納することも可能です。

どんな空間にも調和するコンパクトサイズのhalf chairは、生活空間に豊かなスペースを与えてくれます。

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まとめ

今回は、座り心地の観点から椅子の選び方をご紹介しました。

仕事で疲れた、忙しくてつらいと感じたら、ゆっくり休みたいものです。

「座る」という行為は、立っている時より体の重さを分散できるため、体と心のリラックスにも繋がります。

気になった椅子が見つかったら、まずは座ってみて、自分が心地よいと感じるか確認しましょう。できるだけ長く使いたい家具だからこそ、自分と相性の良い椅子との出会いを探してみてはいかがでしょうか。

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