ルンバブルとは?|部屋の掃除が快適になる家具の選び方について。
2023.09.01 家具の選び方最近では、ロボット掃除機がより動きやすくなるインテリア空間を、「ルンバブル」と呼ぶことがあります。由来はもちろん、みなさんもよくご存じのロボット掃除機の名前です。「ルンバブルな導線」「ルンバブルなソファ」というように使われます。
では、ルンバブルなインテリア空間とは、具体的にどんなものを指すのでしょうか。もしあなたがロボット掃除機の購入を考えているなら、ぜひとも知っておきたいところです。なぜなら、ルンバブルな部屋づくりをしなければ、ロボット掃除機がうまく活躍できず、宝の持ち腐れになってしまうからです。
この記事では、「ルンバブル」という言葉の意味をあらためて深堀り、ロボット掃除機の価値を最大化するための空間づくりのポイントについて考えていきます。
記事の終盤では、ルンバブルな空間づくりを支える旭川家具メーカー「WOW」の家具をいくつか紹介します。家具の買い替えや新居に引っ越す方は、ぜひ最後までご覧ください。
ルンバブルとは「ルンバが掃除しやすインテリア」の意味
iRobot社が開発したロボット掃除機「ルンバ(Roomba)」と「可能(able)」を組み合わせたスラングが、「ルンバブル(Roombable)」という言葉です。たとえばルンバの現行モデルにもいくつかの種類がありますが、高さ87〜92mm(一部120mmタイプもあり)、幅312〜353mmであり、サイズに大きな違いはありません。ルンバのサイズから考えると、ルンバが無理なく通れるスペースは高さ10cm 幅40cm必要になります。
ルンバ以外の自動ロボット掃除機はどうなのか
ルンバ以外にも、他のメーカーのロボット掃除機も、高さ10cmと幅40cmのスペースがあれば問題なく通ることができます。
ルンバブルな部屋をつくるメリット
ルンバブルな空間づくりでは、どれだけのメリットがあるのでしょうか。主に3つの要点に整理できます。
①ロボット掃除機の効果を最大限に活かせる
自動掃除機能を最大限に活かせることが、第一に考えられる大きなメリットです。当たり前といえばその通りなのですが、実際のところ「買ってみたはいいものの、ロボット掃除機があまり活躍できていない」という家庭は、けっして少なくありません。それはやはり、ルンバブルな環境を計算できていなかったためです。
②開放感のある空間になる
ルンバブルな環境づくりのためには、家具がキーポイントとなります。ロボット掃除機が通れるような脚の高さの家具をそろえると、自然と開放感のある空間になります。
③床に物を置かなくなる
ルンバブルな環境を意識すると、意識的に床に物を置かなくなります。すると、導線がすっきりして、非常に気持ちの良い空間になっていきます。床に物を置かないようにするにはどうすればいいのかという思考が習慣化し、自然と“収納上手”になっていく。これもまた、ルンバブルな環境づくりの副次的なメリットといえるでしょう。
ルンバブルな部屋のつくり方
①床に直接ものを置かない
最低でも、ロボット掃除機が稼働する際には、床に物を置かないようにしましょう。障害物として認識されるとその周辺のスペースを掃除することができなくなります。
コード類も要注意です。ルンバの動線にコードがあると、これも障害物として自動検知されてしまい、掃除ができなくなります。
床に物を置かないインテリアの代表例は「北欧インテリア」です。日本国内でもナチュラル系が好きな方に人気です。
②ロボット掃除機が乗り越えやすいラグを選ぶ
ルンバブルな部屋づくりでは、ラグ選びも重要です。
一般的にロボット掃除機は、約2cmの高さの段差を乗り越えて進むことができます。そのため、2cm以上の厚みのあるラグは避けたほうがよいでしょう。
ただし、薄くて柔らかいラグの場合は、ヨレてしまってルンバが進入できなくなってしまうことも考えられます。また、毛足の長いラグは、コード類と同じように絡まってしまうリスクも考えられます。
そのため、ある程度固さと厚みがあり、毛足の短い平らなラグが、ルンバブルであるといえます。
③ロボット掃除機の動線を意識した家具配置
家具を配置する際は、空白の床面積を意識してみましょう。家具を複雑に配置すると、床の空白部分が小さくなり、ロボット掃除機がスムーズに動けなくなってしまいます。広々した空間づくりのポイントは、「可能なかぎり家具をまとめて配置する」です。床面積を無駄なく効率よく使うことができ、その分だけ、余白が生まれます。人も通りやすくなりますし、ロボット掃除機もスイスイ動くことができます。
ルンバブルな家具選びのコツ
ルンバブルな空間づくりのためには、どんな家具選びをすればよいのでしょうか。
①簡単に移動できるサイズ・重さ
軽量で移動させやすい家具は、ロボット掃除機の導線を確保するのに便利です。たとえばダイニングチェア。どうしても家具が密集しやすいスペースですが、持ち上げるのが楽なチェアであれば、ロボット掃除機が稼働するタイミングに合わせて軽々移動できます。
②テーブルに掛けられるチェア
ダイニングチェアをテーブルに掛けることができれば、移動もしなくてさらに楽ですよね。しかしアーム付きのダイニングチェアは、テーブルに掛けるのは難しくなります。アームレスのダイニングチェアを4脚揃えれば、テーブルに掛けやすくなりますよ。
③脚の高さ10cm以上の家具
家具の脚の高さにはとくに気を付けましょう。最低でも10㎝以上は高さがほしいところですが、購入予定のロボット掃除機次第では、その限りではありません。ソファやチェストの下をロボット掃除機で掃除したい方は要チェックです。
ルンバブルな暮らしを支える家具たち
WOWが手がける家具たちの中で、ルンバブルのインテリアにぴったりなアイテムをご紹介します。
KAKUスツール
KAKUスツールふるさと納税の返礼品としても大人気のKAKUスツール。無垢材ならではの、やわらかで滑らかな肌ざわり。ビスやネジを1本も使わずにつくられており、卓越した木工技術を見て触れて体感できます。
KAKUスツールは木製なのに、重量はたったの約2.7kg。2リットルのペットボトル1.5本分程度の軽さです。女性や子どもでも、片手で持ち上げて移動することができます。座面の中央の穴に指を入れると、さらに持ち運びやすくなります。
キッチン、リビング、書斎、玄関、寝室。あらゆるところに新たな快適をもたらすKAKUスツールは、WOWのロングセラーの一つです。
half chair Op.2
half chair op.2「国際家具デザインコンペティション旭川」(IFDA)でゴールドリーフ賞を受賞した「half chair op.1」の二作目。座面が通常のチェアの1/2で設計されているため、背もたれがついているのに奥行35.2㎝のスリムコンパクトな仕上がりに。チェアの後ろのスペースを気にする方にもぴったりです。ダイニングチェアとしても活躍してくれます。
half chairは、通常のチェアよりも座面の奥行きが半分しかありませんが、見た目からは想像できない安定した座り心地を持ちます。
スッと背筋が伸びる機能美。疲れにくい姿勢に不可欠な「骨盤を立てる」動作を自然に行えるようになります。
直線と曲線の程よいバランスが特徴的で、シンプルながらも洗練された存在感を放ちます。
half chairシリーズはインテリアにもぴったりなチェアです。ロボット掃除が通れるくらいの脚の幅がありすし、軽量サイズなのでテーブルの上に掛けておくこともできます。
引き出し付きのhalf chair op.2オプションで引き出しをつけることも可能です。読書がお好きな方は老眼鏡、ギターを弾く方はピックや弦を入れておくと便利ですね。
log
logは、ハイスツールとミドルスツールの中間くらいの高さでちょうどいい座り心地を実現したスツール。
座面の厚みは持ちやすさを追求していて、部屋のあらゆる場所で腰をかけることができます。また、座った時の足の角度はちょうど平面になるため読書やパソコンの作業にも向いています。
logはルンバのためのインテリアにも効果的。床の小物を載せたり、ルンバの稼働時に配置を変えることでルンバの掃除エリアを広げることができます。
座面の裏の絶妙な曲線。持ち運びがしやすいように配慮されています。
座面の高さは59.5㎝。ミドルスツールよりも高く、ハイスツールよりも低い。そこには新しい景色があります。
数ある家具のなかでも、スツールは「思いのままに移動できる家具」のひとつ。logと一緒に、家の中のいろんなところに腰掛けてみてください。暮らしの動線が少し変わるだけで、インテリアの可能性が大きく変わるかもしれません。
logBOOK RACK
BOOK RACKBOOK RACKは、通常の本棚のような重苦しさがなく、開放的に本や雑誌をディスプレイすることができるアイテム。
浮遊感がある存在感や背面まで手を抜いていないデザインは、配置する場所を選びません。
脚が長くルンバが下を通ることができるので、本棚のある部屋でも、清潔で軽やかな空間にすることができます。
BOOK RACK「ブランコのような浮遊感」を感じるユニークなシルエットです。傾斜をつけているのがポイント。マガジンラックのように表紙を面にしても本が安定するため、“魅せる収納”としても活躍してくれそうです。
BOOK RACK「並べて使いたい」というユーザーの声も多いBOOK RACK。図書館やクリニックだけでなく、「本を飾る楽しみ」のある生活空間を求める方にもぴったりです。デザインブックやコーヒーブックを並べてみたいものです。
「使いたい」をつくりたい。限りある木を、価値ある木に。
WOWは、限りある木材を使い、家具による快適な暮らしの実現を目指しています。良質な天然木に恵まれる北海道旭川の土地で、1972年に創業。北海道の木を多くの人の暮らしに結びつける家具づくりを続けてまいりました。
社名「WOW」には、「感嘆の言葉=Wow」と、「価値ある木=Worthy Wood」という2つの意味を込めています。
良質で存在感のある木にいのちを吹き込み、暮らしを快適にする機能美を持つ家具。私たち日本人の生活空間に自然に溶け込み、部屋の居心地をより良くしてくれます。
WOWは幅・奥行き・脚の長さ・引き出しの数を変更するイージーカスタムや、お客様のご要望を形にして提案するカスタムオーダーを得意としています。全国からの問い合わせ・配送も承っておりますのでお気軽にご相談ください。
対象の製品であれば、お好みの高さにチェアやテーブルの脚をカットすることができます。「あともうちょっと低ければ……」という、その“あともうちょっと”にしっかりお応えします。